😷たかがマスクされどマスク＊ (アメリカ人はマスク嫌い？)🥴

7月から8月にかけて、コロナ感染者数が爆発的に増大しています。🙀

アメリカ🇺🇸は、今年に入ってワクチン接種率で世界をリードしていたのに、感染者数も、4月、5月、6月、と着実に減少していたのに、一体どうしたのでしょう？

5月以降からワクチン接種率低下、7月末時点で、人口の約50% ( 1億6,300万人 ) が接種を完了したに過ぎません。

これは、ワクチン接種を拒否する人々の間にデルタ変異株が発生し、感染力が強いデルタ株が急速に広まった為です。

デルタ株はワクチン接種した人々にも感染し( 症状はワクチン接種無しの患者よりずっと軽いものの)、

その結果、再びパンデミックが起きつつあります！( あっ、もう起きています😰 )

ワクチン接種後、これまでコロナ禍の中、1年以上も外出自粛等様々な制限を強いられてきた人々が、やっとオープンしたジムやレストランに集い、また、結婚式など多くの人々が集まるイベントやフライトなどの旅が再開され、気を許してマスクなし傾向になった事も悲劇です。

ワクチン接種拒否やマスクレスの人々は特に南部に多く、私の住むアーカンソー州では接種率は僅か40%以下です。

人種差別が根強く存在するアメリカでは、白人至上主義者が次の様に考えていたりします。

犬や家畜や奴隷や使用人などは、その主人によって、罰や都合により、口を覆われたりもするが、ご主人様である我々白人がマスクを付けるなんて冗談じゃ無い！

黒人や黄色人種は動物と同様。

だから多くのアジア人は何の抵抗もなくマスクをしている。

かつて我々が、非文明的で猿の様に野蛮な彼らの国を植民地として支配していた時、彼らは使用人として奴隷の様に扱われていたのだからマスクがお似合いなのだ、と軽蔑します。😥

また、アメリカで顔を隠すのは犯罪を連想させるという問題もあります。

人種偏見も絡み、

黒人男性の間では、マスクをつけていると、警察に呼び止められたり、店員や歩行者などに不審に思われたりするとの不安もあるとか。

そして、アメリカ人は個人主義を大切にし、人から指図される事が大嫌い。

政府から強制的にマスク着用命令が出ようものなら、断固としてそれに抵抗し、マスクを付けない個人の自由を迫害するとして法に訴える人も多いのです。

カリフォルニア州オレンジ郡では、マスク着用を発令したニコール・クイック公衆衛生長官の自宅前で一部の住民が抗議デモを行い、

また、議会で発言したある抗議者は、マスクによって酸欠状態になるといったネットで拡散された情報を基に健康被害を主張。

殺人罪で起訴するよう検察に申し立てるとクイック氏を脅し、ストレスに堪えかねたクイック氏は遂に辞任に追い込まれました。

こうしたマスクをめぐる争いは、アメリカ各地に広がっています。

ミシガン州では、客と口論になったディスカウント店の警備員が銃で撃たれて死亡しました。

多くのアメリカ人はマスク着用を自分と他人の健康を守るマナーだと考えますが、価値観の押しつけやコロナへの過剰反応だと捉える人も多いのです。

アメリカでは日本に比べて、男性が「たくましさ」を重視する傾向にあり、男は筋骨隆々であるべきとの偏見を持つ男性にとっては、マスクは「女性的」と映るそうです。

ドナルド・トランプ元大統領が断固としてマスクを付けなかったのも、弱々しく見えるのを嫌がったからと言われています。

男性の方がコロナで重症化しやすいというデータもある中、男性のマスク着用率が低いのは皮肉です。

政治的問題も大きく影響しています。

政治思想や地域によって意見の相違は顕著で、

さまざまな世論調査で一貫して、リベラルな民主党支持者はマスク着用、義務化に賛成する割合が高い。

反対に、全体で見れば少数ながら、マスクを拒否する人の多くが保守の共和党支持者。

民主党が過半数を占める連邦下院議会では、公聴会でのマスク着用が命じられたが、拒否する共和党議員もいてヤジが飛び交う一幕も。

一部の保守派にとって、マスクを拒否することは、トランプ大統領への忠誠心を示す手段にすらなっています。

さて、9月から学校が始まりますが、

12歳以下の子供達にはワクチン接種の許可が降りてないので、せめてマスク着用強制令を出したい自治体が多いけれども、上記に挙げた政治的理由、個人の自由権など様々な理由で、徹底されません。

自己責任という曖昧な状況が多いのです。

感染を抑えながら経済活動を再開していけるのであれば、そして多くの命が救えるのであれば、たかがマスク着用くらい大した不便ではない様に思いますが、多様なアメリカではそれさえも深い複雑な問題を含んでいます。

[参考] : jiji.com