🗽アメリカの事情その1 🇺🇸

「宗教」と「所得格差」

  1. 「宗教」

私はアメリカに20年住んでいます。ニューヨークやロスアンジェルスの様な都会とは大違いの、アーカンソー州ジャクソンビル市という殆ど誰も知らない田舎に住んでいます。

良い所もそうでない所もありますが、のんびりして、自然が豊かで、物価が安く、車🚘の運転も怖くなく、楽チンで住み易い所が気に入っています。

毎日リス🐿やレッドカーディナル、アライグマ🦝、鹿🦌やアヒルや亀🐢、時にはスカンク🦨など眺めて楽しんでいます。

アーカンソー州の様な南部の州は、概してキリスト教の影響が強く、100m毎に教会🛕が建ってたりします。

特にディープサウス南部7州はバイブルベルトと呼ばれてます。

こちらでは、謂わゆる「模範市民」の皆様方は、日曜日には正装して教会に集い、子供達も普段から学校が終わると教会に集まってバイブルの勉強などして、小さい内から教会との関係が広く深いです。 

教会が生活に密接に入り込んで、人生に深く関わり合ってます。

私は教会に行かないし、仏教徒ですとでも言おうものなら、まぁっー🙀 なんてお気の毒な異教徒さん、早く眼を覚まして、私達の教会のメンバーになって一緒に天国へ行きましょう❗️な〜んて真のご親切なお心遣いからお誘いを受けたりします。

多くの日本人のように、特に宗教と深く関わってる訳ではなく、私は無神論者みたいな者ですよな〜んて言うと誤解されたりするので気を付けましょう。軸のない希薄な内容の無い薄っぺらい輩と軽蔑されがちになったりします、 キャー🙀  !!!

こちらでは宗教が核となってる人々が多いので、お付き合いする時はそこを良く知る必要があります。

毎週日曜日に一緒に教会に行ってくれる人とお付き合いしましょうって事になったりします。

また、キリスト教の中には実に沢山の教派があり、自分の教会の神だけが唯一真の神で、他の教派の神よりも上であるとそれぞれが信じてるので、少々やっかいであります。

 

バイブルには神が七日間で世界を作ったと書いてあるので、ダーウィンの進化論を信じません。

学校で進化論を教えると、バイブルに反すると父兄から苦情がくるので教えないそうです。

国際学力調査( PISA) では、2016, 世界72カ国の内、読解力、数学的リテラシー、科学的リテラシーの3分野で、全ての分野でトップだったのはシンガポール🇸🇬、科学リテラシーでは日本🇯🇵2位、ところがアメリカ🇺🇸は、数学で40位、リーディングで24位、科学で25位と低迷し、全てトップ10に入っていません。

教会はかつて地動説も否定していましたね。

また、避妊を否定しているので、例えばレイプ被害者が堕胎を選ぶという自由な選択もありません。

私は、避妊など個人的な件は、違法か合法かを国や教会が決めるのでは無く、個人の選択の自由にするのが良いと思いますが、教会の力が強い所では個人の選択の自由はありません。

アメリカにはキリスト教だけでなく、イスラム教や仏教やヒンズー教や他にも様々な宗教があります。

 

 2. 「所得格差」

 

現在のアメリカが抱える最も大きな問題は、何と言っても超富裕層への富の集中と私は考えます。

所得トップ1%の世帯が国家の富のほぼ40%を握っており、下位90%の世帯は富の訳23%を占めるに過ぎない。

また、70年以降のアメリカの富の拡大分の75%は、1%の最富裕層が得てきた。( 2018119日付けNewsweek「超富裕層への富の集中がアメリカを破壊する by グレン カール」より)

 

かつてはミドルクラスが幅広い層だったので、消費、経済が健全で安定し、豊かな社会を謳歌していましたが、企業のリストラや人件費節約等で仕事をインドや中国に持って行かれ、結果、仕事を失ったミドルクラスは貧困層へと脱落し、富裕層と貧困層の格差がますます開くばかりです。

Newsweek誌の記事でも「極端な富の偏在は民主主義を衰退させ、やがて未曾有の政治的混乱を引き起こす」と警告しています。

詳しい内容をもっと知りたい方はこちらをお読み下さいね:

 

 

https://www.newsweekjapan.jp/glenn/2018/01/post-2.php

 

 

これからも、私がアメリカに住んでみてはじめて気付いた事、興味ある事、大切な事などをお話しさせて下さいね。

皆様とご一緒に成長出来ます様に、ご指摘やご意見等お待ちしております。